ゴールデンテトラの松かさ病治療の記録。その2。

前回の続き。松かさ病のテトラーさんの話です。

ココア浴失敗、その次に試したのが、

0.5%塩浴+観パラD規定量+フラジール です。

フラジールはメトロニタゾールっていう成分の薬。ミドリフグの銀が拒食になったときに入手してました。

動物病院で1錠売ってもらったのは、犬用のアスゾールって錠剤の薬だったけど、ネットで調べると薬餌にするんじゃなくて水に混ぜるなら人間用の発泡剤のほうがいいみたいな意見が多く、ただ処方箋がないと買えないお薬なので、某サイトからお薬個人輸入してました。

フラジール膣錠、1錠250mg。女子のあそこ用の抗菌剤…。しかし自分用には使うの怖い。幸いまだ使う機会がないけど。いやあったらまずいけど。

フラジールは1錠の1/32の量にしました。半分の半分の半分の半分の半分。約8mg。これで3日様子見。

したらば、ココア浴で完全に沈んでいたテトラーさんがちょっと浮くようになりました!

そして劇的な変化は、餌を食べるような動きを見せたこと。本当に食べているかどうかはちょっとわからなかったけど、フレーク状の餌を浮かせるとつつくようになった!今までは完全無視だったのに。

ただし、体が太いのが全然戻りません。

正面顔。太すぎる。

通常時は正面顔がこんなもんなので、比べると一目瞭然。

うろこも微妙にまだガサガサ。そして腹も右側が左側よりも大きい?

…。

という訳で薬を追加してみることに決めました。

0.5%塩浴+観パラD規定量+フラジール+エルパージュエース規定量!

エルパージュエースを追加です。しかも観パラDが規定量入っているのに、エルパージュエースも規定量です。恐ろしい薬漬けです…。こんな色々併合したことはいままでありません。もちろん調子を崩したら即やめる気でした。

しかしここで人的大失敗。

水替えをするときにヒーターのスイッチを一度切ったのを入れ忘れてるっていう!!!しかも10月!もはやちょっと寒い!!!水温26度→19度ぐらいまで下がっちゃった!!

テトラーさん体調逆戻り!!!

ウロコ立ちまくりの膨らみまくり!!!

ああ…。人的ミス…。ゴメン、テトラーさん!!

しかしこれから急に薬を変えるともっと体調を崩しそうなので、ヒーターのスイッチをいれてそのまま2日後の水替えまで薬浴続行…。

したらば、びっくり!なんとV字回復したのです!!

2日後にこれ!信じられなーい!餌も食べて糞も出るようになりました。

すごいぞ!テトラーさん!!

この組み合わせ・濃度で1週間キープ。薬浴の水替えは基本的には2日おきに半分量していました。フラジールは水替えごとに新しいのを追加。1週間後からはフラジールはやめて、他の薬も徐々に減らしていきました。

んで、2週間後には塩浴オンリーになり、その塩浴もゆっくり1週間かけて真水に戻した頃、

しゅっとしたテトラに戻りましたー!

こんだけ戻れば完治ってことでいいかな?

無事の本水槽への帰宅。

ただし、薬がつよすぎた影響か、目の真ん中が白濁、背びれに謎の白い点が出たんですけど、目の白濁はすぐに治ったし、背びれの白い点は残ったけど白点病とかじゃないみたいなのでまあいっか、というところ。

去年の10月の出来事なのでちょっと昔の話です。熱帯魚病気治療に関しては少しでもネット上に情報があるほうがいいんじゃないかと思って思いだしつつ書いたブログです。

もし参考にされる方のためにですが、このテトラーさんはすでに何度も本水槽で観パラD浴して一応薬に慣れてるし、穴あき病もすぐに完治した元々体力のあるテトラだったと思います。しかも、ウロコが立っているのを発見してすぐに隔離・治療を開始しはじめたので、体力がまだ余ってる状態だったからこんなハードな薬浴にも耐えられたんだと思うので、ふらっふらな状態からの治療は、こんなん参考にしちゃいけませんよ。多分。

ゴールデンテトラの松かさ病治療の記録。その1。

ウチの会社の水槽その5は、ゴールデンテトラとミナミヌマエビとラムズホーンの水槽です。

ゴールデンテトラは今5匹います。2013年から10匹で飼い始めて、2016年最初は8匹いたんだけど、去年中に3匹が☆に。

ミドリフグの餌用に繁殖させているミナミヌマエビとラムズホーンが大漁にいるので、テトラがちょっとでも弱って浮いていられなくなると、すぐさまエビ貝達の餌食になってしまい気付くと骨になっているかまたは骨すら残らないテトラにとっては過酷な水槽。

そんなテトラの中でも、一番体の大きい子がいます。テトラーさんって呼んでます。

この子は2015年かな?一度なんか穴が開いて肉が見えてる病気になりました。

穴あき病かな?この時は本水槽に観パラDを規定量投入して様子を見ようと思ったところ、あっさりそのまま治ってくれました。(楽でありがたい。)

ただ、それ以来体がなんとなく尾ひれが斜めに下がったまま泳ぐスタイル。背骨が曲がって皮膚も引きつれたのは残ってしまいましたが、なんか元気に餌を食べてるのでまあいっか、とそのままに。

2016年の10月、なんか気づくとそのテトラーさん、やけに太って大きい感じでした。

さらによく見ると

ウロコががっさがさに立ちまくり。

これはヤバいやつ。松かさ病ってやつですね。

という訳でさすがに緊急隔離しました。

ボディも太くなってる。

松かさ病ってエロモナス菌が原因という説が多いですが、ウロコが立ってボディが太く大きくなってしまう病気の見た目の呼び名で、実際の原因はエロモナス菌じゃない場合もあるらしい。

ともあれ、まずは1リットルあたり5gっていう定番の0.5%塩浴開始。お茶のパックに塩いれて徐々に溶けるのをーといいながら1.8リットルしかはいらないスドーのサテライトLなんですぐに塩なんか溶けてあとかたもなく。

塩浴に慣らした後はエロモナス菌にはとりあえずの観パラD、数回に分けて規定量投入。

うーん、ていうか、以前ブラックモーリーさんが松かさ病になったとき、塩浴+観パラD治療だけではあっという間に☆になってしまったので、今回はこれにプラス、アクアリウム界伝説のココア浴を試してみることにしました。

有名すぎる民間治療、ココア浴。糞ずまりの腹水病にはすごい効くらしい。ココア浴を成功させたらなんかいっぱしのアクアリストっぽい!ってことで実は純ココアは前もって買ってあったんです。やっと日の目を見たココア投入。10リットルに1-2gらしいので、2gを10mlのお湯で溶かして、そこから1.8mlスポイトで取って投入。エアレーション不足だと呼吸できなくて死んでしまう場合があるらしいのでエアは通常の2倍にしてセッティング。

塩浴+観パラD+ココア浴です。それから3日様子を見たところ、

浮いてたはずのテトラーさんが沈みっぱなしになり、

ボディはさらに太く。体調は激しく悪化してしまいました。

ココア浴…。…無念です。

ココアは全然ダメでした。というか、松かさ病には多分もう私は使わないでしょう…。フンづまりの時には使うかな…。使わないかもな…。

治療法が合わなそうな場合は3日ぐらいで切り替えたほうがいいとどっかのサイトで読んだので、ココアは即中止。別の隔離容器に塩浴+観パラDのみの水を作りなおして、テトラーさん移動。

長くなったので記事を分けて、その2に続きを書きます。

っていうか、結果は治ったんですよー。ただ、その治療法がかなり乱暴な気もするのですが…。